既掘考古資料の集成検討および一括資料群の再検討による山陰地域社会の動態的研究

公開日 2020.03.26

山陰研究プロジェクト1901

期 間:2019-2020年度
代 表:平郡 達哉(法文学部 准教授)

目的

本プロジェクトは、古くに発掘されたあるいは出土した既掘考古資料を対象に今日的な学術水準から再検討し、その歴史文化遺産としての持続的活用を促すことを目的とする。そのため、山陰あるいは出雲の地域を語る歴史資料として不可欠な考古資料を重点的に検討することはもちろん、あまり着目されてこなかった資料の再検討や新たな分析手法を積極的に活用する。一次資料を記録・表現する高精度の二次資料化の推進を重視する。そのなかでとくに三次元計測による文化財の新たな二次資料化の手法を積極的にとりいれ、博物館の展示等で公開をおこなうことをめざす。

松江市古天神古墳から出土したおもな副葬品(2018『古天神古墳の研究』より引用)

お知らせ / 活動報告 

 

進捗状況

◆【2019年度の計画・目標】

①山陰における重要資料の集成 山陰地域社会の動態を考古学的に分析する上で重要と思われる特定の考古資料を集成し、具体的な検討を加える。

②山陰における重要遺跡の一括資料の資料化と公開 東北大学所蔵の安来市鷺の湯病院跡横穴墓出土の一括資料群を対象として、その二次資料化を実施する。

③島根大学所蔵資料の資料化と公開 法文学部考古学研究室が所蔵する考古資料のうち、かねてより未報告となっている例について資料化を進め、公開に備える。

2019年度は②を軸に、①・③に相当する対象の選定をおこなうための概要調査をおこなう。

研究参加者

※プロジェクト代表者は★を付す。

  • 平郡 達哉 (法文学部・准教授 / 韓国考古学) ★
  • 岩本  崇 (法文学部・准教授 / 日本考古学)
  • 会下 和宏 (島根大学総合博物館 ・教授 / 東アジア考古学・博物館学)
  • 大谷 晃二 (島根県立松江北高等学校・教諭 / 日本考古学)
  • 花谷  浩 (出雲弥生の森博物館・館長 / 日本考古学)
  • 吉松 優希 (島根県教育庁埋蔵文化財調査センター・主任主事 / 日本考古学)
  • 金  宇大 (滋賀県立大学人間文化学部・准教授 / 東アジア考古学)
  • 土屋 隆史 (宮内庁書陵部陵墓課 / 東アジア考古学)
  • 藤澤  敦 (東北大学総合学術博物館・館長・教授 / 日本考古学)
  • 鹿又 喜隆 (東北大学文学部・准教授 / 先史古学)
  • 石橋  宏 (東北大学埋蔵文化財調査室・専門職員 / 日本考古学)
  • 川島 尚宗 (元山口大学大学情報機構・助教 / 考古学・民族学)
  • 遠部  慎 (久万高原町教育委員会・学芸員 / 日本考古学)

(13名)