第9回山陰研究報告会

公開日 2011.03.01

日 時:2010年11月24日(水) 16:15-17:45
場 所:島根大学法文学部棟2階 多目的室(207)

0912 プロジェクト名「日本近世における宗教論争の地域的構造の研究」
報告者:小林 准士 准教授(島根大学法文学部)
報告内容:「神道講釈師の旅と神仏論争の地域的展開」
報告題目:
  18世紀末から19世紀前半にかけて、和泉国の神職矢野左倉太夫という人物が、九州、四国、中国地方をまわり、各地の神社で神道講釈を行った。彼は甲斐国の栄名井聡翁という垂加神道家の門人で、栄名井率いる神道講釈師のメンバーの一員であった。
 矢野の講釈は激しい仏教批判を内容としたため、各地で仏教僧侶との論争や特に浄土真宗門徒との紛争を引き起こすことになった。本報告では、矢野の神道講釈師の旅を跡づけるとともに、各地で起こった論争・紛争の検討を通じ、近世後期の宗教間秩序について考察する。

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