第2回山陰研究交流会

公開日 2011.12.01

日 時:2011年11月30日(水)16時15分~17時45分
場 所:島根大学法文学部2階 多目的室(207室)

【報告】『大社・手銭家の蔵書形成について』

報告者:田中 則雄(島根大学法文学部)・佐々木 杏里(手錢記念館学芸員)
@1003プロジェクト「山陰地域文学・歴史関係資料の研究」より

大社町の手銭家は、近世前期から酒造業を中心に営み、また地域の文化活動においても重要な役割を担ってきた旧家である。同家には古文書とともに、近世期 から明治初年にいたる古典籍(和装の書籍)が大量に伝存している。

 当プロジェクトチームでは、この古典籍群のデータベースを構築中であるが、このデータベースを活用して、特に蔵書印や所蔵を示す書き入れの所在を整理する中で、三代から五代にかけて大部分の書籍が収蔵され、六代において一旦分類整理が行われたこと、またそれ以降も手銭家の人々が地域の文学活動(特に和歌・誹諧)に積極的に関わる中で、関連の書籍が収められていったことなどがわかってきた。

 このことについて、同家の歴史を概観しつつ報告した。

第2回研究交流会の様子1 第2回研究交流会の様子2


ご参加いただき、誠にありがとうございました。