〈震災後〉のラフカディオ・ハーン:霊性の文学の再評価と文化資源化への応用

[科学研究費プロジェクト]

期 間:2024~2028年度
代 表:宮澤 文雄(法文学部 講師)

 

ハーンの肖像写真『怪談』表紙

 

研究会・報告会 

 

概要

本プロジェクトでは、島根県ゆかりの作家ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)の書簡、新聞記事、エッセイ、文学作品などを対象に、自然災害を主とする災禍と作家の関わり、災禍に対する作家の文学的応答を考察する。さらに、ハーンの文学を〈震災後〉という文脈から捉え直し、死者とともに生きていくことの解釈可能性を追究することによって、『怪談』に代表される霊性の文学の現代的意義を探求する。併行して、災害文化の視点からハーンの資源化を進め、本研究成果をレジリエントな地域づくりに還元していく。

◆2024年度の研究計画と目標

①ハーンの著作の調査を通じて自然災害と作家の関係を明らかにする。
②阪神淡路大震災や第五福竜丸事件などの災禍との関係からハーンの今日性を探る。
 

研究参加者

※プロジェクト代表者は★を付す。

宮澤 文雄(法文学部講師/アメリカ文学 ※プロジェクト代表者)