住民の生活・生き方から問う「地方」

公開日 2020年04月02日

山陰研究プロジェクト1801

期 間:2018-2020年度
代 表:片岡 佳美(法文学部教授 / 社会学)

目的

地方の人口減少は強い危機意識をもって捉えられており,定住人口増加や地域活性化に向けてさまざまな取り組みが推進されてきている。しかし,こうした地域政策で は,コミュニティあるいは日本という国の維持・存続こそが重要な目標・関心事とな る傾向があり(しかも,大都市の都合や目線で議論されることも多く),地方に住む 一人ひとりの生活,あるいは人生,生きがいという視点から検討されることは少ない ように思われる。人びとのウェルビーイングという点から人口減少問題を検討したい なら,地方の住民にもっと寄り添い,これまであまり聞かれてこなかったかれらの声 をもとにした議論が展開されるべきであろう。本研究では,地方(山陰)でのフィー ルドワークを通して,住民・生活者の立場から「地方」を問い直すことを目的とす る。

 

お知らせ / 活動報告 

 

進捗状況

【2020年度の計画・目標】

・江津市民を対象に実施したアンケート調査(19年度実施)のデータ分析
・「地方」の生活についての事例調査
・シンポジウム開催(10月予定)
・『山陰研究』などでの研究成果発表
・『山陰研究ブックレット』刊行に向けての準備

【2018年度の計画・目標】

  6月30日の山陰研究センター・シンポジウム「「地方再生」再考」において,研究の 今後の論点を確認する。それをふまえ,各メンバーがそれぞれのフィールドにおいて予備調査を開始する。情報を共有するため研究会を開催する。

研究参加者

※プロジェクト代表者は★を付す。

  • 片岡 佳美(法文学部教授 / 社会学)★
  • 福井 栄二郎(法文学部准教授/文化人類学)
  • 田中 輝美(ローカル・ジャーナリスト/社会学)
  • 白石 絢也(SPReD代表・小さな拠点ネットワーク研究所代表理事/社会学)

(4名)