絵画資料を通してみた古代出雲神話の成立過程に関する解釈論的研究

山陰研究プロジェクト0602 

期 間:2006年度
代 表:山田 康弘(法文学部助教授:先史学)

目的

出雲国風土記に記載される古代出雲神話の成立過程は、いまだ未解明の部分が多い。また、成立過程に関する具体的な考古学的研究は皆無であると言ってよい状態にある。しかし、弥生時代や古墳時代の絵画資料を概観してみると、これらの資料中に古代出雲神話と類似したモチーフが多々存在することに気付かされる。ただし、純粋に考古学的手法のみでは、これらの資料の解釈、比較検討を行うことは難しい。そこで、考古学・文化人類学・認知心理学という学問領域を超えた研究体制を組み、学際的な研究を行うことによって、古代出雲神話の原型にアプローチを試みることとしたい。

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研究発表・報告

  • 2006年度

進捗状況

◆2006年度の研究計画と目標

上記目的を達するための第一段階の作業として以下の事業を行う。総額50万円。
1・山陰地方における弥生時代から古代にかけての絵画資料の実見と集成。
2・それらの資料のモチーフの確定、対象となったキャンバスの確定、年代的位置づけ。

研究参加者

※プロジェクト代表者は★を付す。

  • 山田康弘(法文学部助教授:先史学)★
  • 参加者:出口顕(法文学部教授:文化人類学)
  • 北神慎司(法文学部助教授:認知心理学)
  • 角田徳幸(島根県埋蔵文化財調査センター主幹:考古学)

(4名)