山陰地域文学・歴史関係資料の研究

山陰研究プロジェクト1003 

期 間:2010-2012年度
代 表:要木 純一(法文学部教授・中国文学)

目的

 山陰地域には多数の古典籍資料(明治前期以前の和装の書籍)が伝存しているにも関わらず、長い間十分な調査、作品の研究や顕彰が行われて来なかった。これまで、2004~06年度「山陰地域伝存の古典籍資料に関する基礎的調査研究」、2007~09年度「山陰地域古典文学資料の公開に関するプロジェクト」等によって、山陰地域の図書館・個人宅に蔵する未整理未公開の古典籍資料の書誌調査を行い、データベースとして成果の一部を公開した。

 今回のプロジェクトにおいては、調査継続中の文庫を中心に悉皆調査を完了させ、さらに新規の調査を開始する。最終的には山陰地域古典籍の総合データベースを構築、公開し、関連論文を発表して、顕彰に努めたい。出雲歌壇という観点から見た地方文化・神道文化、江戸から明治にかけての地方の貸本を通じた読書生活、山陰地域に独自に形成された漢詩文壇の実態などの研究を中心とするが、さらにその背景となった歴史にも目を向け、文献学の枠を超えて、写真資料や日記資料も調査研究の対象としたい。

 具体的には、重要な文学作品(和歌、小説、漢詩文等)や歴史資料を選定して、翻刻し論考を付し、その学術的意義を明らかにして公開し、メンバーで討議しながら、重要な論点を絞っていって、考察を行い、その結果を地域に向けて発信し、忘れられつつある山陰地域の過去の文化遺産を地域で継承する一助となることを目標とする。

サムネイル画像

 

研究発表・報告

  • 2012年度
  • 2011年度
  • 2010年度

進捗状況

◆2011年度計画

 

◆年度計画

  • 山陰古典文化研究のための資料収集開始。
  • 島大附属図書館、県立図書館所蔵資料の研究の開始。
  • 国会図書館等、島根県以外に所蔵されている資料の調査、取り寄せ。
  • 参加者合同調査。研究会。

◆進捗状況

研究参加者

※プロジェクト代表者は★を付す。

  • 要木 純一(法文学部教授 / 中国文学)★
  • 田中 則雄(法文学部教授 / 国文学)
  • 飯野 公央(法文学部准教授 / 経済学)
  • 小林 准士(法文学部准教授 / 国史学)
  • 野本 瑠美(法文学部講師 / 国文学)
  • 福田 景道(教育学部教授 / 国文学)
  • 昌子 喜信(島根大学附属図書館 / 資料管理)
  • 原 豊二(米子工業高等専門学校准教授 / 国文学)
  • 山崎 真克(比治山大学准教授 / 国文学)
  • 蒲生 倫子(出雲市立中央図書館 / 資料管理)
  • 佐々木 杏里(手錢記念館学芸員 / 資料管理)

(11名)

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