「出雲国」成立過程における地域圏の形成と展開にかんする総合的研究

山陰研究プロジェクト1201

期 間:2012-2014年度
代 表:大橋 泰夫(法文学部教授)

目的

 本研究は、『出雲国風土記』に記述される地域的なまとまりが行政的に成立するに至る過程を、考古学および文献史学の史資料をふまえ通時的かつ実証的に把握し、古代出雲の姿を多角的に説明することをめざしている。2009年度から山陰研究プロジェクトとして研究を進め、考古学、文献史学の検討作業によって、古代出雲に関連する史資料の現状について資料化を実施し、古代出雲の実像を考える上で一定の成果をあげている。

 その中で発掘調査を行った、古代出雲の解明にとって重要遺跡の一つである終末期古墳・廻原1号墳については、まだ調査が必要であり、文献史料の資料化についても作業途中である。そこで、引き続いて古代出雲の形成を究明するために、山陰研究センターのプロジェクトとして研究を継続することにした。

サムネイル画像

廻原1号墳の調査状況

研究発表・報告

進捗状況

【2014年度の計画・目標】

 今年度は、終末期古墳・廻原1号墳のフィールド調査と古代に関わる考古学的検討、『出雲国風土記』を中心とした文献史学的な検討を中心に行うことにし、それに関わるメンバーで組織も構成した。

  • 研究メンバーが専門分野から、論文や講演によって研究成果を発表する。
  • 廻原1号墳の発掘調査を行い、墳丘形態と規模を確定する材料を得る。また、その成果について概要報告を行う。
  • 古代出雲に対する認識の形成を明らかにするために、雲州本延喜式と出雲風土記抄関係の史料の調査・収集を行う。
  • 広く研究成果を公開するために、島根大学ミュージアムと共同で市民講座を開催し、研究者だけではなく市民にも情報発信を行う。

 

【進捗状況】

研究参加者

【プロジェクト代表者】

  • 大橋 泰夫(法文学部教授 / 考古学)

【プロジェクトメンバー】

  • 大日方 克己(法文学部教授 / 文献史学)
  • 会下 和宏(ミュージアム・准教授 / 考古学)
  • 岩本 崇(法文学部准教授 / 考古学)
  • 角田 徳幸(島根県教育庁文化財課・企画幹 / 考古学)

 

(5名)

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